松阪もめん手織りセンター
松阪市本町にある松阪もめんの伝統を継承している手織りセンターは、江戸時代は豪商三井家の屋敷があったところです。約1時間ほどの1日織姫になってもめん織りの体験ができます。
すべての松阪木綿が手織りされていた江戸時代を想像しつつ、細い糸が布になるという喜びと機織りの独特の音とともに奥深さを感じることができます。
粋さを誇りとした江戸の庶民は、倹約令お仕着せだった綿服の中で、最大限のオシャレは「松阪じま」を着ることだったそうです。洗うほどに色のさえるあい色に、元来“島渡り”(舶来)のストライプは、江戸の店を構えた松阪商人の才覚と、松阪の女姓たちの美意識とで洗練され続けてきました。
「松阪縞」のルーツは、安南国(今のベトナム)中央部、むかし交趾(コーチ)といって日本人町も残っているホイアンあたりで織られていた「柳条布」であり、この織物を朱印船貿易で日本に紹介したのが、角屋家の次男角屋七郎兵衛栄吉でした。
松阪もめん手織りセンターは、1984年7月7日に開設され現在織られている全柄(機械織り)と、手織りのオリジナル柄の反物販売や着物・作務衣・シャツ類・エプロン・手提げ・のれん他、小物類も多種多彩にありいずれも松阪のお土産にしても喜ばれます。